これほどとは思わなかった… 2008年6月8日公開

ガラパゴスリクイグアナ                             体長1m~1.5mのおとなしい性格

NHKは放送でガラパゴスの今を伝えていた。 南米エクアドルの孤島ガラパゴス諸島は、
世界遺産第1号にも選ばれ、かのダーウィンが進化論を考え出す基となったとも言われる
太古からの大自然残る、地球最後の楽園であったはずだ。
そしてそこには人間などという疫病神が近づくことも出来ない聖域だと、私は思っていた。
しかし現実はまったく違っていた。
番組をご覧になった方は良くお解りの事と思うが、
知らない方のために少々記載すれば
島には毎年十数万人という観光客が世界中から訪れ、
それを迎える宿泊・ショッピング等々に関わる
現地の人々が数千人居住して狭い土地を占有し、
排出されるゴミの山が胸苦しい程だ。
イグアナは人間居住区の庭先で卵を産み、
天然記念物の野鳥がゴミの山をあさり、
大きな土ガメがアスファルトの道路を歩き、
まごまごしていたら、高速のトラックに踏みつぶされてしまいそうだ。
海では豊かな海洋資源を求め、数多くの密漁船が横行しているのだ。
それはまったく驚きの現実だった。 そしてとても考えさせられてしまったのです。

思えばここ北海道知床も ・・・・・  

近年世界遺産に登録されたはずだ。 しかし、残念と言おうか何と言おうか、
期待した程に観光客の大幅な増加は続かなかった。
それどころか、今北海道は産業の衰退と人口減に悩まされ、七月のサミット開催の地として、
何かを期待するばかりだが、恐らく何も起きないであろうと思います。
しかし私は、あのガラパゴス島の今を見て、実はこれでよかったのではないかと思うのです。
なぜなら、今ガラパゴス島にとって、何よりも問題解決の最大のポイントは、
島の人口を大きく減らす事だと結んでいたからです。
そしてその人間が持ち込んだ外来種の動物を撲滅し、元の自然に戻す事だと ・・・

我々人間とは ・・・・・  

何とあらゆる欲望に溢れた哀しい獣なのか。
そしてその欲望が今、世界中の食糧危機、温暖化等々あらゆる地球上の危機的諸問題を引き起こし、
そしてモノ言えぬ動物、弱い貧困の人々をひどく苦しめている事か。
しかもその現実は実に緊迫しているのだ。

日本の楽園 沖縄よ ・・・・・

二度行ったが、本当に自然も人も食べ物も酒も何もかもいいところだった。
やっぱり寒い北海道より、暖かい南の島の方がいいよね。
その通りだと思うし、実際訪れる観光客も多いことでしょう。

沖縄(石垣島)

そして私は思います。
どうか沖縄そして近隣のすばらしい島々の人々よ、
今の暮らしを自然を失くさぬ様、
あのガラパゴス島の今を見据えて、
対処してほしいと。しかし、ひょっとするともう沖縄の現実の中には、

様々な問題が浮かび上がっているのかもしれませんが ・・・

そしてお前には一体何ができるのだ ・・・・・  

 

アイルランド出身のロックバンドU2のボーカル”ボノ”は偉い!
世界中へ向け、貧しい国の人々への援助を求め、発信し行動し続けている。
そしてその姿は多くの人々に勇気と感動を与え、連鎖して多くの人々が具体的にボノの精神を
受け継ぎ動き出している。
それでお前は・・・?
そう問われて大きく胸を張れる事などひとつもありません。
祈る事と、与える事、そして極力出さない使わない事なんですが、しかし塩作りの石油が高くなり、
薪ボイラーで木を燃やし (ま、化石燃料よりはずっと良いようですが)、
食べていくためには仕方の無い事もいっぱいの現実です。
そう私が疫病神、獣と、書いたガラパゴスの人々だって、実は生きてゆくため、より幸福になるために
行動しているに過ぎないのかもしれません ・・・
一刀両断など出来はしないのだが、やはり、行き過ぎ・やりすぎはよくないのだ。
病気も心労もメタボも何もかもみんなみんなヤリ過ぎから ・・・
── 過ぎたるは及ばざるがごとし ──
日本には実にいい諺があります。
で、私には何が出来るのか、具体的に ・・・
それが、問題だ ・・・・。