京都はいいね、でも  2008年4月13日公開

 私は只今、事業家と素人芸人のふたつの顔を持っております。
そのうちの事業の方は、製麺会社と塩製造、ラーメン店がありますが
昨今、油代の値上がりで、塩製造のコストがグ~~ンと上がり、
製麺会社では、小麦粉のものすごい値上がり、資材の値上がりで
ググ~~ンと苦しくなっております ・・・・・  ま、それは私どもだけのことではないのでしょうが ・・・・・
しかし今、それは世界中に波紋が広がっており、貧しい国の人々の食糧難という形で現れ、
ひどくあえいでいる姿を見るに、実に心痛む思いと、
本当にこの地球よ 大丈夫か・・と 沈痛なる思いに至ります。
そんな中、3月末に京都へ出かける機会がありました。

3月末からは桜の季節、美しい季節 ・・・・・

 実に多くの観光客が訪れていました。 さすがに世界の”京都”ですね。 
外国の方々も大勢いらっしゃいました。 
不景気(?)一体どこの話 ・・・ と言わんばかりの勢い。
もちろん、それだけの価値のある ” 古都 ” であることに間違いのないことですが。 
本当にいいですものね、京都は。
しかし、私、基本的に商人ですから、寺の拝観料を払う時に、これほどの人が押し寄せて、
いったい一日どれほどの売上になるのか、
こんなにみやげの品が売れればどれくらいの売上になるのか ・・・ すごい金額になるなァ ──  
などと埒もないことを考えてしまいます。それにしてもその弊害は、タクシーの運転手の態度の悪さです。 実に横柄で、
”ありがとうございます”さえ言わない人もいました。お客がたくさんなので、なんとも思わないんでしょうね。
楽しい旅気分もいっぺんに吹っ飛んじゃって実に不愉快!!
今後はMKタクシーを捜してでも乗ろうと思います。

四条河原で ・・・・・ 

京都四条河原で「南座」を見つめながら一杯やってましたら、
確かここは芸人の発祥地、
”出雲の阿国”がその昔踊っていた場所だ・・と思い出し、
自分の置かれている立場の複雑さと幸せと、
何より地球規模の不安とを抱きつつ、
黄昏の京の町並みを行きかう人々と、可憐に咲く桜の花びらに

どうか何であれ、この営みが永遠に続けられんことを胸に、
盃を重ねた私でした。   —  京都四条にて。

京の桜 ・・・・・  

高台寺の桜は素晴らしかった。秀吉の正室であった
”ねね” が家康に願い出て造ってもらった寺だとか。
女性らしい気配りと、秀吉を思う気持ちが寺の随所から伝わってきて、
とても静かな気持ちを頂戴いたしました。 ・・・ 合掌